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ロックウール化粧吸音板の張り工法と捨張りについての質問

ロックウール化粧吸音板(岩綿吸音板)は天井用の仕上材で、吸音性・耐火性に優れた性質があり、柄やパターンも豊富で意匠性も優れているので、多くの室に使用されます。
反面やわらかく、もろい欠点もありますので、その欠点を補うために石膏ボードの捨張りをして、捨張り面に接着剤で張る(タッカー併用)のが一般的です。
仮に直接、軽量鉄骨や木造の下地組に張ろうとすると、石膏ボードなどのように小ネジ類(小釘・スクリューなど)で張ると作業中に壊れやすく、接着剤で張ると接着面が少なくなるため不陸や剥がれが生じやすくなります。

そのため設計図書に捨張りの記載がない場合は、捨張りが必要かどうかと、捨張りボート゛の仕様を質問書で質問する必要があります。
一般的には石膏ボードt9.5とする場合が多いですが、内装制限により下地とも不燃とする必要がある場合は、不燃仕様の積層石膏ボードt9.5か石膏ボードt12.5を使い、外部の軒天井では耐水石膏ボードを使う場合もあります。

では、必ず捨張りが必要かというと、そうではありません。
下記の場合は、通常捨張りが不要です。

直張り用のロックウール化粧吸音板の場合

  • 吉野石膏 ソーラトンライト・ワイドシリーズ
  • 大建工業 ダイロートン・スーパーワイド直張、ワイド直張、直張グリッド600、直張ベベル600

システム天井の場合

システム天井の場合は、クロス状またはライン状に組まれたT型バーにロックウール化粧吸音板を乗せる形になるので、捨張りが不要になります。

ロックウール化粧吸音板は通常捨張りが必要ですが、捨張りをしない場合もあるということを考えて、注意しなければなりません。

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