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植栽基盤の整備工法と植込み用土の種類との関係には注意が必要

植栽基盤の整備工法は、公共建築工事標準仕様書の表23.2.2でA種~D種の種別があって、通常、各工事の特記仕様書でその種別が指定されています。

表23.2.2植栽基盤の整備工法

また、公共建築工事標準仕様書23.2.2.(4)では、「種別は特記がなければ、樹木の場合はA種、芝及び地被類の場合はB種とする。」と記載されているので、特記仕様書などで種別が指定されていない場合は、このA種とB種が適用されることになります。
表23.2.2を見ると、A種とB種は現状地盤の耕うんで、C種とD種は植込み用土を使用することが分かります。

図面の間違いとしてよくあるのが、植栽基盤の整備工法の種別をA種またはB種(現状地盤の耕うん)としておきながら、別に植込み用土を記載してしまっているケースです。
「植込み用土:畑土 H300」みたいなことが書いてあるわけです。
植込み用土を使用するのであれば、植栽基盤の整備工法の種別はC種またはD種であるはずなのに。

また、まれなケースですが、植栽基盤の整備工法の種別がC種(現状の土壌を植込み用土に置き換え)になっていて、植込み用土の仕様として「現場発生の良質土 H300」といった記載がされている場合もあります。
現状の植込み部分の土が植栽に適していなくて、建物の根切土の方が植栽に適しているから、その土に入れ替えるということでしょうか。
ちょっと怪しいですね。
この場合は、おそらく植栽基盤の整備工法の種別がA種またはB種(現状地盤の耕うん)にしたいのだろうと考えられます。

このように、特記仕様書で指定された植栽基盤の整備工法の種別と、植込み用土との関係は、相違していることが多いので、必ず確認しておいた方がいいと思います。

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