国土交通省 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版
積算業務向け抜粋
19章 内装工事
5節 フローリング張り
なお、縁甲板張りについては、表 12.6.1[床板張りの工法]による。
ただし、フローリングのホルムアルデヒド放散量等は、特記がなければ、「F☆☆☆☆」、「接着剤等不使用」 (単層フローリングに限る。) 、「ホルムアルデヒドを放散しない塗料等使用」(単層フローリングに限る。) 、「非ホルムアルデヒド系接着剤使用」並びに「非ホルムアルデヒド系接着剤及びホルムアルデヒドを放散しない塗料等使用」とする。
品名は次により、適用は特記による。
(1) 単層フローリング
(ⅰ) フローリングボード1等
(ⅱ) フローリングブロック1等
(ⅲ) モザイクパーケット1等
(2) 複合フローリング
化粧加工の方法は、天然木化粧とする。
(1) 釘留め工法
(ⅰ) 根太張り工法
(ⅱ) 直張り工法
(2) 接着工法
(b) その他
(1) 幅木下及び敷居下の板そばには、必要に応じ、板の伸縮に備えた隙間を設ける。
(2) 単層フローリングに現場で塗装仕上げを行う場合は、19.5.6による。
根太の上に、下張りを行わずに、直接フローリングボード又は複合フローリングを接着剤を併用して釘打ちで張り込む工法に適用する。
(ⅰ) 材料
① フローリングはフローリングボード (根太張用) 及び複合フローリング (根太張用) とし、樹種は、特記がなければ、ならとする。
② フローリングボードの厚さ及び大きさは、表19.5.1 による。
③ 複合フローリングの種別は表19.5.2 により、適用は、特記がなければ、C種とする。
④ 釘は、原則として、スクリュー釘、フロア釘及びフロア用ステープルとする。
⑤ 接着剤は、JIS A 5536 (床仕上げ材用接着剤) によるエポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系又は変成シリコーン樹脂系とする。
ただし、接着剤のホルムアルデヒド放散量は、特記がなければ、F☆☆☆☆とする。
(ⅱ) 施工
③ 表19.5.2のC種で、特記により防湿処理が必要な場合は、防湿処理に代えて(b)(ⅱ)① 2)による下張りを行うものとする。
(b) 直張り工法
根太の上に下張り用床板を張り、その上にフローリングボード又は複合フローリングを釘打ちで張り込む工法に適用する。
必要に応じて、接着剤を併用する。
(ⅰ) 材料
① フローリングはフローリングボード (直張用) 及び複合フローリング (直張用) とし、樹種は、特記がなければ、ならとする。
② フローリングボードの厚さ及び大きさは、表19.5.3 による。
③ 複合フローリングの種別は表19.5.4 により、適用は、特記がなければ、C種とする。
④ 釘は、(a)(ⅰ)④による。
⑤ 接着剤は、(a)(ⅰ)⑤による。
(ⅱ) 施工
① フローリングボード張り
1) 張込みに先立ち板の割付けを行い、継手を乱にし、板そば、木口等のさね肩、しゃくり溝等を損傷しないように通りよく敷き並べて締め付け、根太当たりに雄ざねの付け根から隠し釘留めとする。必要に応じて、接着剤を併用し平滑に留め付ける。
2) 下張り用床板は、表12.6.1[床板張りの工法]により、下張りと上張りとの継手位置が合わないようにする。
根太間隔は、300mm 程度とする。
② 複合フローリング張り
1) 張込みに先立ち、木理、色沢等配置よく割り付け、所定の接着剤を下地に塗布し、通りよく敷き並べて、板そば、木口のさね肩を損傷しないように平滑に根太へ向け、雄ざねの付け根から隠し釘留めとする。
2) 下張り用床板は、① 2)による。
(1) 材料
(ⅰ) フローリングは、単層フローリング (直張用) 及び複合フローリング (直張用) とする。
(ⅱ) フローリングの材種、厚さ及び大きさは、モザイクパーケットを除き、表19.5.3及び表 19.5.5による。
ただし、樹種は、特記がなければ、ならとする。
(ⅲ) モザイクパーケットの樹種、厚さ及び大きさは、特記による。
(ⅳ) フローリング裏面の緩衝材は、特記による。特記がなければ、合成樹脂発泡シートとする。
(ⅴ) フローリングの接着剤は、JIS A 5536 (床仕上げ材用接着剤) によるエポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系又は変成シリコーン樹脂系とする。
ただし、接着剤のホルムアルデヒド放散量は、特記がなければ、F☆☆☆☆とする。
(2) 施工
(ⅰ) 下地は、19.2.3(a)のモルタル下地の類とする。
(1) 素地ごしらえ
(ⅰ) フローリング表面の塗装素地ごしらえは、張込み完了後、傷、汚れを取り除き研磨を行う。
ただし、接着剤を使用する工法においては、接着剤の硬化後とする。
(ⅱ) 研磨は、目違い払いをし、研磨を掛けて平滑に仕上げる。
(2) 塗装
塗装は次により、適用は、特記がなければ、ウレタン樹脂ワニス塗りとする。
① ウレタン樹脂ワニス塗り (1液形とし、表 18.11.1[ウレタン樹脂ワニス塗り]のB種)
② オイルステイン塗り (表18.13.1[オイルステイン塗り]) のうえワックス塗り
③ 生地のままワックス塗り
積算業務向け抜粋
19章 内装工事
5節 フローリング張り
19.5.1 適用範囲
この節は、フローリングを用いて、床張りを行う工事に適用する。ただし、体育館等の床は除く。なお、縁甲板張りについては、表 12.6.1[床板張りの工法]による。
19.5.2 材料
フローリングは、「フローリングの日本農林規格」による。ただし、フローリングのホルムアルデヒド放散量等は、特記がなければ、「F☆☆☆☆」、「接着剤等不使用」 (単層フローリングに限る。) 、「ホルムアルデヒドを放散しない塗料等使用」(単層フローリングに限る。) 、「非ホルムアルデヒド系接着剤使用」並びに「非ホルムアルデヒド系接着剤及びホルムアルデヒドを放散しない塗料等使用」とする。
品名は次により、適用は特記による。
(1) 単層フローリング
(ⅰ) フローリングボード1等
(ⅱ) フローリングブロック1等
(ⅲ) モザイクパーケット1等
(2) 複合フローリング
化粧加工の方法は、天然木化粧とする。
19.5.3 工法一般
(a) 工法は次により、適用は特記による。(1) 釘留め工法
(ⅰ) 根太張り工法
(ⅱ) 直張り工法
(2) 接着工法
(b) その他
(1) 幅木下及び敷居下の板そばには、必要に応じ、板の伸縮に備えた隙間を設ける。
(2) 単層フローリングに現場で塗装仕上げを行う場合は、19.5.6による。
19.5.4 釘留め工法
(a) 根太張り工法根太の上に、下張りを行わずに、直接フローリングボード又は複合フローリングを接着剤を併用して釘打ちで張り込む工法に適用する。
(ⅰ) 材料
① フローリングはフローリングボード (根太張用) 及び複合フローリング (根太張用) とし、樹種は、特記がなければ、ならとする。
② フローリングボードの厚さ及び大きさは、表19.5.1 による。
③ 複合フローリングの種別は表19.5.2 により、適用は、特記がなければ、C種とする。
④ 釘は、原則として、スクリュー釘、フロア釘及びフロア用ステープルとする。
⑤ 接着剤は、JIS A 5536 (床仕上げ材用接着剤) によるエポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系又は変成シリコーン樹脂系とする。
ただし、接着剤のホルムアルデヒド放散量は、特記がなければ、F☆☆☆☆とする。
(ⅱ) 施工
③ 表19.5.2のC種で、特記により防湿処理が必要な場合は、防湿処理に代えて(b)(ⅱ)① 2)による下張りを行うものとする。
(b) 直張り工法
根太の上に下張り用床板を張り、その上にフローリングボード又は複合フローリングを釘打ちで張り込む工法に適用する。
必要に応じて、接着剤を併用する。
(ⅰ) 材料
① フローリングはフローリングボード (直張用) 及び複合フローリング (直張用) とし、樹種は、特記がなければ、ならとする。
② フローリングボードの厚さ及び大きさは、表19.5.3 による。
③ 複合フローリングの種別は表19.5.4 により、適用は、特記がなければ、C種とする。
④ 釘は、(a)(ⅰ)④による。
⑤ 接着剤は、(a)(ⅰ)⑤による。
(ⅱ) 施工
① フローリングボード張り
1) 張込みに先立ち板の割付けを行い、継手を乱にし、板そば、木口等のさね肩、しゃくり溝等を損傷しないように通りよく敷き並べて締め付け、根太当たりに雄ざねの付け根から隠し釘留めとする。必要に応じて、接着剤を併用し平滑に留め付ける。
2) 下張り用床板は、表12.6.1[床板張りの工法]により、下張りと上張りとの継手位置が合わないようにする。
根太間隔は、300mm 程度とする。
② 複合フローリング張り
1) 張込みに先立ち、木理、色沢等配置よく割り付け、所定の接着剤を下地に塗布し、通りよく敷き並べて、板そば、木口のさね肩を損傷しないように平滑に根太へ向け、雄ざねの付け根から隠し釘留めとする。
2) 下張り用床板は、① 2)による。
19.5.5 接着工法
コンクリート又はモルタル下地の類に、接着剤を用いてフローリングを張り込む工法に適用する。(1) 材料
(ⅰ) フローリングは、単層フローリング (直張用) 及び複合フローリング (直張用) とする。
(ⅱ) フローリングの材種、厚さ及び大きさは、モザイクパーケットを除き、表19.5.3及び表 19.5.5による。
ただし、樹種は、特記がなければ、ならとする。
(ⅲ) モザイクパーケットの樹種、厚さ及び大きさは、特記による。
(ⅳ) フローリング裏面の緩衝材は、特記による。特記がなければ、合成樹脂発泡シートとする。
(ⅴ) フローリングの接着剤は、JIS A 5536 (床仕上げ材用接着剤) によるエポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系又は変成シリコーン樹脂系とする。
ただし、接着剤のホルムアルデヒド放散量は、特記がなければ、F☆☆☆☆とする。
(2) 施工
(ⅰ) 下地は、19.2.3(a)のモルタル下地の類とする。
19.5.6 現場塗装仕上げ
現場で、塗装を行う場合に適用する。(1) 素地ごしらえ
(ⅰ) フローリング表面の塗装素地ごしらえは、張込み完了後、傷、汚れを取り除き研磨を行う。
ただし、接着剤を使用する工法においては、接着剤の硬化後とする。
(ⅱ) 研磨は、目違い払いをし、研磨を掛けて平滑に仕上げる。
(2) 塗装
塗装は次により、適用は、特記がなければ、ウレタン樹脂ワニス塗りとする。
① ウレタン樹脂ワニス塗り (1液形とし、表 18.11.1[ウレタン樹脂ワニス塗り]のB種)
② オイルステイン塗り (表18.13.1[オイルステイン塗り]) のうえワックス塗り
③ 生地のままワックス塗り
国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版(H28.6 一部改定)の中の積算に係わる部分の抜粋です。
(分かりやすくするため、一部文章を簡略化しています)
元の標準仕様書は、↓ こちらからダウンロードできます。
官庁営繕:公共建築工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版 - 国土交通省
なお、元となる標準仕様書の改定周期は3年となっています。
次は平成31年版(または新元号元年版)になると思いますが、最新版が発行されたら、そちらを参照してください。
(分かりやすくするため、一部文章を簡略化しています)
元の標準仕様書は、↓ こちらからダウンロードできます。
官庁営繕:公共建築工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版 - 国土交通省
なお、元となる標準仕様書の改定周期は3年となっています。
次は平成31年版(または新元号元年版)になると思いますが、最新版が発行されたら、そちらを参照してください。
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