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6章コンクリート工事 3節コンクリートの材料及び調合(積算業務向け 国交省標準仕様書抜粋)

国土交通省 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版
積算業務向け抜粋
6章 コンクリート工事
 3節 コンクリートの材料及び調合

6.3.1 コンクリ-トの材料

(a) セメント

 (1) セメントは表 6.3.1により、種類は特記がなければ、普通ポルトランドセメント又は混合セメントのA種のいずれかとする。
表 6.3.1 セメント

(d) 混和材料

 混和材料の種類は、特記がなければ次による。

 (ⅰ) 混和剤の種類は、JIS A 6204(コンクリート用化学混和剤)によるAE剤、AE減水剤又は高性能AE減水剤とし、化学混和剤の塩化物イオン(Cl-)量による区分は、Ⅰ種とする。
  また、防錆剤を併用する場合は,JIS A 6205(鉄筋コンクリート用防せい剤)による防錆剤とする。

 (ⅱ) 混和材の種類は、JIS A 6201(コンクリート用フライアッシュ)によるフライアッシュのⅠ種、Ⅱ種若しくはⅣ種、JIS A 6206(コンクリート用高炉スラグ微粉末)による高炉スラグ微粉末、JIS A 6207(コンクリート用シリカフューム)によるシリカフューム又は JIS A 6202(コンクリート用膨張材)による膨張材とする。

6.3.2 コンクリートの調合

(1) 調合管理強度及び調合強度

 (ⅰ) 調合管理強度は、設計基準強度(Fc)に、表 6.3.2の構造体強度補正値(S)を加えた値、かつ、10節以降の関係する節の規定を満たすものとする。

 (ⅱ) 構造体強度補正値(S)は、表6.3.2 により、セメントの種類及びコンクリートの打込みから材齢 28日までの期間の予想平均気温に応じて定める。
表 6.3.2 構造体強度補正値 (S) の標準値

(2) 調合条件

 (ⅰ) AE剤、AE減水剤又は高性能AE減水剤を用いるコンクリートの荷卸し地点における空気量は、4.5%とする。

 (ⅱ) 水セメント比の最大値は、次による。

  ① 普通、早強及び中庸熱ポルトランドセメント並びに混合セメントのA種の場合は65%、低熱ポルトランドセメント及び混合セメントのB種の場合は60%、普通エコセメントの場合は55%とする。

  ② 再生骨材Hを使用する場合は60%とする。

 (ⅲ) 単位水量の最大値は、185 ㎏/㎥とし、2節に規定するコンクリートの品質が得られる範囲内で、できるだけ小さくする。

 (ⅳ) 単位セメント量の最小値は、270㎏/㎥とし、(ⅱ)の水セメント比及び(ⅲ)の単位水量から算出される値以上とする。

 (ⅵ) 混和材料の使用は、次による。

  ② 普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートで、圧送が困難な場合には、フライアッシュⅡ種又はⅣ種を混合することができる。
   ただし、この場合は、単位セメント量を減じない。

  ③ 普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートで、水セメント比の制限等により、強度上必要なセメント量を超えてセメントを使用する場合は、その超えた部分を、セメント全量の10%の範囲で、フライアッシュⅠ種又はⅡ種に置き換えることができる。

 (ⅶ) コンクリートに含まれる塩化物量は、塩化物イオン(Cl-)量で 0.30㎏/m3 以下とする。

国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版(H28.6 一部改定)の中の積算に係わる部分の抜粋です。
(分かりやすくするため、一部文章を簡略化しています)
元の標準仕様書は、↓ こちらからダウンロードできます。
 官庁営繕:公共建築工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版 - 国土交通省

なお、元となる標準仕様書の改定周期は3年となっています。
次は平成31年版(または新元号元年版)になると思いますが、最新版が発行されたら、そちらを参照してください。

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