国土交通省 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版
8章 耐震改修工事
(1) 既存仕上げの撤去範囲は,特記による。
特記がなければ,本工事に支障となる最小限の範囲を撤去し,既存構造体を露出させる。
(2) 工事に支障となる設備機器,配管等の撤去及び移設は,特記による。
特記がない場合及び特記以外に支障となるものがある場合は,監督職員と協議する。
(b) 既存構造体の撤去
(1) 既存構造体の撤去範囲は,特記による。
(2) はつりだした鉄筋及び鉄骨の処置は,特記による。
(c) 既存構造体を実測し,寸法等を確認する。
なお,設計図書と異なる場合は,監督職員と協議する。
(b) 目荒しの程度は,特記による。
(c) 既存施工面にほこり,油等がないように十分清掃する。
(d) 既存構造体にひび割れや欠損等の不良部分がある場合は,監督職員と協議する。
割裂補強筋の仕様は,特記による。
(b) (a)以外は,3節による。
(b) (a)以外は,8.7.8による。
(1) 流込み工法
型枠の上部から重力を利用して流し込む工法。
(2) 圧入工法
型枠の下部に圧入孔を設けてポンプ等で圧力を加えながら,コンクリートを型枠内部に打ち込む工法。
(b) 流込み工法
(1) 型枠の上部に流し込み用開口を設ける。
当該階からの打込みが困難な場合は,監督職員と協議する。
(2) コンクリート投入口は,コンクリートの打込みに支障のないように適切な間隔で配置する。
また,打込み高さが大きい場合は,2段以上に配置する。
(3) 打込み区画は,1層1スパンの壁ごととし,原則として,打継ぎはしない。
(4) (1)から(3)まで以外は,8.7.1から8.7.7まで及び 10節による。
(c) 圧入工法
(1) 鉄筋等が圧入の障害とならない位置に圧入孔管を取り付ける。
(2) 型枠は,コンクリートの圧送による側圧の上昇を考慮した設計を行い,型枠を堅固に組み立てる。
(3) 型枠上部には,空気抜き孔やオーバーフロー管を設ける。
(4) 圧入孔管やオーバーフロー管等の器具は,型枠と隙間のないように密着させて固定する。
(5) 圧入孔管には,コンクリートの逆流を防止する装置を設ける。
(6) 圧入孔管は,コンクリートの打込みに支障のないように適切な間隔で配置する。
また,打込み高さが大きい場合は,2段以上に配置する。
(7) コンクリートポンプは,脈動の小さい機種を使用する。
(8) 打ち込む前に試験圧送等により,圧送負荷を確認しておく。
(9) 圧入においては,型枠に急な圧力の上昇とならない速度で打込みを行う。
(10)打込み区画は,1層1スパンの壁ごととし,原則として,打継ぎはしない。
(11)(1)から(10)まで以外は,8.7.1から8.7.7まで及び 10節による。
特記がなければ,次による。
(1) 既存構造体と増設壁との隙間には,グラウト材を注入する。
(2) グラウト材は,注入直前に必要量だけ練り,練りおき時間を長くとらない。
(3) コンクリート打設前にあらかじめ注入孔及び空気抜き孔を設ける。
(4) 注入孔の配置は,グラウト材が十分浸透するように適切な間隔とする。
(5) 注入前には,コンクリート部分及び注入孔を水洗・清掃し,不純物を除去する。
(6) 注入作業は,徐々にグラウト材を浸透させ,注入圧力と注入量により管理する。
(7) 注入作業中にグラウト材が漏出する場合は,急結材でシールし,圧力低下を防止する。
(8) グラウト材の硬化を確認後,型枠を取り外す。
(9) 既存構造体とグラウト材との間に隙間のないことを,目視により確認する。
8章 耐震改修工事
21節 現場打ち鉄筋コンクリート壁の増設工事
8.21.1 適用範囲
この節は,新設耐震壁,増打ち耐震壁,開口閉塞壁及び新設袖壁の増設壁工事に適用する。8.21.2 既存部分の撤去等
(a) 既存仕上げ等の撤去(1) 既存仕上げの撤去範囲は,特記による。
特記がなければ,本工事に支障となる最小限の範囲を撤去し,既存構造体を露出させる。
(2) 工事に支障となる設備機器,配管等の撤去及び移設は,特記による。
特記がない場合及び特記以外に支障となるものがある場合は,監督職員と協議する。
(b) 既存構造体の撤去
(1) 既存構造体の撤去範囲は,特記による。
(2) はつりだした鉄筋及び鉄骨の処置は,特記による。
(c) 既存構造体を実測し,寸法等を確認する。
なお,設計図書と異なる場合は,監督職員と協議する。
8.21.3 既存部分の処理
(a) 打継ぎ面となる範囲の既存構造体コンクリート面に,目荒しを行う。(b) 目荒しの程度は,特記による。
(c) 既存施工面にほこり,油等がないように十分清掃する。
(d) 既存構造体にひび割れや欠損等の不良部分がある場合は,監督職員と協議する。
8.21.4 材料
材料は,2節による。8.21.5 あと施工アンカーの施工
施工は,12節による。8.21.6 鉄筋の加工及び組立
(a) 既存部との取合い部分には,割裂補強筋を設ける。割裂補強筋の仕様は,特記による。
(b) (a)以外は,3節による。
8.21.7 型枠の組立及び取外し
(a) 型枠は,セメントペースト,モルタル等を既存部取合いから,漏出させないように緊密に組み立てる。(b) (a)以外は,8.7.8による。
8.21.8 コンクリートの打込み
(a) 打込みの工法の種類は,次により,適用は,特記による。(1) 流込み工法
型枠の上部から重力を利用して流し込む工法。
(2) 圧入工法
型枠の下部に圧入孔を設けてポンプ等で圧力を加えながら,コンクリートを型枠内部に打ち込む工法。
(b) 流込み工法
(1) 型枠の上部に流し込み用開口を設ける。
当該階からの打込みが困難な場合は,監督職員と協議する。
(2) コンクリート投入口は,コンクリートの打込みに支障のないように適切な間隔で配置する。
また,打込み高さが大きい場合は,2段以上に配置する。
(3) 打込み区画は,1層1スパンの壁ごととし,原則として,打継ぎはしない。
(4) (1)から(3)まで以外は,8.7.1から8.7.7まで及び 10節による。
(c) 圧入工法
(1) 鉄筋等が圧入の障害とならない位置に圧入孔管を取り付ける。
(2) 型枠は,コンクリートの圧送による側圧の上昇を考慮した設計を行い,型枠を堅固に組み立てる。
(3) 型枠上部には,空気抜き孔やオーバーフロー管を設ける。
(4) 圧入孔管やオーバーフロー管等の器具は,型枠と隙間のないように密着させて固定する。
(5) 圧入孔管には,コンクリートの逆流を防止する装置を設ける。
(6) 圧入孔管は,コンクリートの打込みに支障のないように適切な間隔で配置する。
また,打込み高さが大きい場合は,2段以上に配置する。
(7) コンクリートポンプは,脈動の小さい機種を使用する。
(8) 打ち込む前に試験圧送等により,圧送負荷を確認しておく。
(9) 圧入においては,型枠に急な圧力の上昇とならない速度で打込みを行う。
(10)打込み区画は,1層1スパンの壁ごととし,原則として,打継ぎはしない。
(11)(1)から(10)まで以外は,8.7.1から8.7.7まで及び 10節による。
8.21.9 既存構造体との取合い
既存構造体と増設壁との取合いの処理方法は特記による。特記がなければ,次による。
(1) 既存構造体と増設壁との隙間には,グラウト材を注入する。
(2) グラウト材は,注入直前に必要量だけ練り,練りおき時間を長くとらない。
(3) コンクリート打設前にあらかじめ注入孔及び空気抜き孔を設ける。
(4) 注入孔の配置は,グラウト材が十分浸透するように適切な間隔とする。
(5) 注入前には,コンクリート部分及び注入孔を水洗・清掃し,不純物を除去する。
(6) 注入作業は,徐々にグラウト材を浸透させ,注入圧力と注入量により管理する。
(7) 注入作業中にグラウト材が漏出する場合は,急結材でシールし,圧力低下を防止する。
(8) グラウト材の硬化を確認後,型枠を取り外す。
(9) 既存構造体とグラウト材との間に隙間のないことを,目視により確認する。
8.21.10 仕上げ
増設壁工事後の仕上げは,特記による。
国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版(H28.6 一部改定)の複製です。
元の標準仕様書は、↓ こちらからダウンロードできます。
官庁営繕:公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版 - 国土交通省
なお、元となる標準仕様書の改定周期は3年となっています。
次は平成31年版(または新元号元年版)になると思いますが、最新版が発行されたら、そちらを参照してください。
元の標準仕様書は、↓ こちらからダウンロードできます。
官庁営繕:公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版 - 国土交通省
なお、元となる標準仕様書の改定周期は3年となっています。
次は平成31年版(または新元号元年版)になると思いますが、最新版が発行されたら、そちらを参照してください。
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