国土交通省 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版
8章 耐震改修工事
(1) コンクリート表面の凸凹は,削取り,断面修復材及び下地調整材等で平滑にする。
なお,コンクリート表面の凸凹が著しい場合は,監督職員と協議する。
(2) ひび割れ部の改修工法の種類は,4.1.4[外壁改修工法の種類](a)又は(b)の樹脂注入工法に準拠し,適用は特記による。
(3) 柱及び梁の隅角部は,面取りする。
面取りの大きさは,特記による。
(4) 建具や新設壁用等のアンカー筋は,事前に埋め込んでおくか捨てボルトを差し込んでおく。
(5) 柱及び梁表面に付着しているほこり類を除去する。
また,水分がある場合は,十分な乾燥を行う。
(b) プライマーの塗布
(1) プライマーは,連続繊維シート製造所の指定する製品とする。
(2) プライマーは,コンクリート表面が十分に乾燥していることを確認してから塗布する。
乾燥していない場合は,必要な対策について監督職員と協議する。
(3) プライマーは,ローラーはけを使い,コンクリート表面につやが出る状態まで十分に塗布する。
(4) プライマー塗布後は,プライマーが乾くまで,水分,ほこり又は砂が付着しないように養生する。
養生期間は,製造所の仕様による。
(c) 下地調整
下地の不陸,段差,ピンホール等の小規模な不具合の調整は,金ごて,パテべら等で下地調整材を塗布する。
(d) 連続繊維シートの貼付け
(1) 連続繊維シートを貼り付ける範囲に,ローラー又ははけで含浸接着樹脂を下塗りする。
(2) 連続繊維シートの貼り付けは,ハンドレイアップで少し引張り気味に貼り付ける。連続繊維シートは,しわや気泡が残らないように,ローラーやゴムべらで良く押さえ,コンクリートとの密着を図る。
しわ,気泡,液溜り等が生じた場合は,監督職員と協議する。
(3) 貼り付けた連続繊維シートの上面に,下塗りの含浸接着樹脂がにじみ出るのを確認したのち,上塗りの含浸接着樹脂をローラー又ははけで塗布する。
(4) 連続繊維シートを多層巻きする場合は,直前層の上塗りの後に次層の下塗りの含浸接着樹脂を塗布したのち,連続繊維シートを貼り付ける。
(e) 連続繊維シートの養生
上塗り含浸接着樹脂が硬化するまで,水分,ほこり等が付着しないように養生する。
養生期間は,製造所の仕様による。
(f) 連続繊維補強材の強度試験
連続繊維補強材の強度試験は,次により,適用及び試験数量は,特記による。
(ⅰ) 引張強度試験は,JIS A 1191 (コンクリート補強用連続繊維シートの引張試験方法) に準拠する。
なお,試験片の種類は,A形とする。
(ⅱ) 付着強度試験は,JIS A 6909 (建築用仕上塗材) に準拠する。
なお,試験体は,現場で施工時に作成する。
8章 耐震改修工事
24節 連続繊維補強工事
8.24.1 適用範囲
この節は,連続繊維補強工事の柱及び梁の補強工事に適用する。8.24.2 既存部分の撤去等
撤去等は,8.21.2による。8.24.3 材料
材料は,2節による。8.24.4 施工
(a) 下地処理(1) コンクリート表面の凸凹は,削取り,断面修復材及び下地調整材等で平滑にする。
なお,コンクリート表面の凸凹が著しい場合は,監督職員と協議する。
(2) ひび割れ部の改修工法の種類は,4.1.4[外壁改修工法の種類](a)又は(b)の樹脂注入工法に準拠し,適用は特記による。
(3) 柱及び梁の隅角部は,面取りする。
面取りの大きさは,特記による。
(4) 建具や新設壁用等のアンカー筋は,事前に埋め込んでおくか捨てボルトを差し込んでおく。
(5) 柱及び梁表面に付着しているほこり類を除去する。
また,水分がある場合は,十分な乾燥を行う。
(b) プライマーの塗布
(1) プライマーは,連続繊維シート製造所の指定する製品とする。
(2) プライマーは,コンクリート表面が十分に乾燥していることを確認してから塗布する。
乾燥していない場合は,必要な対策について監督職員と協議する。
(3) プライマーは,ローラーはけを使い,コンクリート表面につやが出る状態まで十分に塗布する。
(4) プライマー塗布後は,プライマーが乾くまで,水分,ほこり又は砂が付着しないように養生する。
養生期間は,製造所の仕様による。
(c) 下地調整
下地の不陸,段差,ピンホール等の小規模な不具合の調整は,金ごて,パテべら等で下地調整材を塗布する。
(d) 連続繊維シートの貼付け
(1) 連続繊維シートを貼り付ける範囲に,ローラー又ははけで含浸接着樹脂を下塗りする。
(2) 連続繊維シートの貼り付けは,ハンドレイアップで少し引張り気味に貼り付ける。連続繊維シートは,しわや気泡が残らないように,ローラーやゴムべらで良く押さえ,コンクリートとの密着を図る。
しわ,気泡,液溜り等が生じた場合は,監督職員と協議する。
(3) 貼り付けた連続繊維シートの上面に,下塗りの含浸接着樹脂がにじみ出るのを確認したのち,上塗りの含浸接着樹脂をローラー又ははけで塗布する。
(4) 連続繊維シートを多層巻きする場合は,直前層の上塗りの後に次層の下塗りの含浸接着樹脂を塗布したのち,連続繊維シートを貼り付ける。
(e) 連続繊維シートの養生
上塗り含浸接着樹脂が硬化するまで,水分,ほこり等が付着しないように養生する。
養生期間は,製造所の仕様による。
(f) 連続繊維補強材の強度試験
連続繊維補強材の強度試験は,次により,適用及び試験数量は,特記による。
(ⅰ) 引張強度試験は,JIS A 1191 (コンクリート補強用連続繊維シートの引張試験方法) に準拠する。
なお,試験片の種類は,A形とする。
(ⅱ) 付着強度試験は,JIS A 6909 (建築用仕上塗材) に準拠する。
なお,試験体は,現場で施工時に作成する。
8.24.5 仕上げ
補強工事後の仕上げは,特記による。
国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版(H28.6 一部改定)の複製です。
元の標準仕様書は、↓ こちらからダウンロードできます。
官庁営繕:公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版 - 国土交通省
なお、元となる標準仕様書の改定周期は3年となっています。
次は平成31年版(または新元号元年版)になると思いますが、最新版が発行されたら、そちらを参照してください。
元の標準仕様書は、↓ こちらからダウンロードできます。
官庁営繕:公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版 - 国土交通省
なお、元となる標準仕様書の改定周期は3年となっています。
次は平成31年版(または新元号元年版)になると思いますが、最新版が発行されたら、そちらを参照してください。
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