国土交通省 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版
4章 外壁改修工事
3節 コンクリート打放し仕上げ外壁の改修
(b) 注入工法の種類は,次により,適用は特記による。
特記がなければ自動式低圧エポキシ樹脂注入工法とする。
(1) 自動式低圧エポキシ樹脂注入工法
(2) 手動式エポキシ樹脂注入工法
(3) 機械式エポキシ樹脂注入工法
(c) 自動式低圧エポキシ樹脂注入工法
(1) ひび割れに沿って幅50mm程度の汚れを除去し,清掃する。
(2) 注入間隔は,特記による。特記がなければ200~300mm間隔とする。
(3) 注入器具又は台座をひび割れが中心にくるようにして,仮止めシール材等で取り付ける。
(4) 仮止めシール材は,製造所の仕様により,2成分形の場合は,主剤と硬化剤を正確に計量し,均一になるまで混練りする。
(5) ひび割れ部に沿って仮止めシール材をパテへら等で幅30mm,厚さ2mm程度にシールする。
なお,裏面に注入材料が漏れるおそれのある場合は,監督職員と協議し,裏面に仮止めシール材を行うか又は裏面から流出しない粘度の注入材を使用する。
(6) エポキシ樹脂の注入量は,特記による。
(7) エポキシ樹脂注入材料は,製造所の仕様により,主剤と硬化剤を正確に計量し,均一になるまで混練りする。
(8) 混練りしたエポキシ樹脂を注入器具に入れ,ゴム,バネ,空気圧等により,注入圧を0.4N/mm2以下として注入する。
(9) 注入時は,台座やシール部からの漏れをチェックし,注入器具内のエポキシ樹脂の減量状態を確認して,足りない場合は補充する。
なお,注入完了後は,注入器具を取り付けたまま硬化養生をする。
(10)エポキシ樹脂注入材の硬化を見計らい仮止めシール材及び注入器具を適切な方法で撤去し,清掃を行う。
(d) 手動式エポキシ樹脂注入工法
(1) 注入口間隔は,特記による。
注入位置をスケール等で測定し,チョーク等で位置のマーキングを行う。
(2) ひび割れ部に座金付き注入パイプを取り付ける。
注入口を穿孔して注入パイプを取り付ける場合は,穿孔内の切粉を圧さく空気等で除去する。
(3) 混練りしたエポキシ樹脂を手動式注入器に入れ,注入器のノズルを注入孔のゴムパッキンに押し付け,ゆっくり注入する。
(4) 注入時は,台座やシール部からの漏れをチェックし,注入圧の加減をする。
垂直方向のひび割れは,下部の注入口から上部へ順次注入する。
水平方向のひび割れは,片端部の注入口から他端へ順次注入する。
なお,注入完了後は,注入口を密封したまま硬化養生をする。
(5) (1)から(4)まで以外は,(c)(1),(4)から(7)まで及び(10)による。
(e) 機械式エポキシ樹脂注入工法
(1) 注入口間隔は,特記による。
注入位置をスケール等で測定し,チョーク等で位置のマーキングを行う。
(2) 注入口を設けるため,注入口位置にテープやゴムパッキン等を取り付ける。
注入口になる箇所が目詰まりしている場合は,サンダーやドリル等を用いて注入口を確保する。
(3) エポキシ樹脂の主剤と硬化剤を注入機の所定の箇所に別々に入れ,注入機のノズルを注入口に押し当てて,エポキシ樹脂を注入する。
(4) (1)から(3)まで以外は,(c)(1),(4)から(6)まで及び(10)並びに(d)(4)による。
(f) 確認
コア抜取りによるひび割れ部の注入状況の確認は,次により,適用は特記による。
なお,確認結果を監督職員に提出する。
(ⅰ) 抜取り個数は,特記による。
特記がなければ長さ 500mごと及びその端数につき1個のコアを採取する。
(ⅱ) コアの形状は,径50mm,深さ 70mmとする。
(ⅲ) 抜取り部分の補修方法は,特記による。
4章 外壁改修工事
3節 コンクリート打放し仕上げ外壁の改修
4.3.4 樹脂注入工法
(a) エポキシ樹脂注入の施工に当たって,使用した注入量を測定し,監督職員に報告し,必要に応じて協議を行う。(b) 注入工法の種類は,次により,適用は特記による。
特記がなければ自動式低圧エポキシ樹脂注入工法とする。
(1) 自動式低圧エポキシ樹脂注入工法
(2) 手動式エポキシ樹脂注入工法
(3) 機械式エポキシ樹脂注入工法
(c) 自動式低圧エポキシ樹脂注入工法
(1) ひび割れに沿って幅50mm程度の汚れを除去し,清掃する。
(2) 注入間隔は,特記による。特記がなければ200~300mm間隔とする。
(3) 注入器具又は台座をひび割れが中心にくるようにして,仮止めシール材等で取り付ける。
(4) 仮止めシール材は,製造所の仕様により,2成分形の場合は,主剤と硬化剤を正確に計量し,均一になるまで混練りする。
(5) ひび割れ部に沿って仮止めシール材をパテへら等で幅30mm,厚さ2mm程度にシールする。
なお,裏面に注入材料が漏れるおそれのある場合は,監督職員と協議し,裏面に仮止めシール材を行うか又は裏面から流出しない粘度の注入材を使用する。
(6) エポキシ樹脂の注入量は,特記による。
(7) エポキシ樹脂注入材料は,製造所の仕様により,主剤と硬化剤を正確に計量し,均一になるまで混練りする。
(8) 混練りしたエポキシ樹脂を注入器具に入れ,ゴム,バネ,空気圧等により,注入圧を0.4N/mm2以下として注入する。
(9) 注入時は,台座やシール部からの漏れをチェックし,注入器具内のエポキシ樹脂の減量状態を確認して,足りない場合は補充する。
なお,注入完了後は,注入器具を取り付けたまま硬化養生をする。
(10)エポキシ樹脂注入材の硬化を見計らい仮止めシール材及び注入器具を適切な方法で撤去し,清掃を行う。
(d) 手動式エポキシ樹脂注入工法
(1) 注入口間隔は,特記による。
注入位置をスケール等で測定し,チョーク等で位置のマーキングを行う。
(2) ひび割れ部に座金付き注入パイプを取り付ける。
注入口を穿孔して注入パイプを取り付ける場合は,穿孔内の切粉を圧さく空気等で除去する。
(3) 混練りしたエポキシ樹脂を手動式注入器に入れ,注入器のノズルを注入孔のゴムパッキンに押し付け,ゆっくり注入する。
(4) 注入時は,台座やシール部からの漏れをチェックし,注入圧の加減をする。
垂直方向のひび割れは,下部の注入口から上部へ順次注入する。
水平方向のひび割れは,片端部の注入口から他端へ順次注入する。
なお,注入完了後は,注入口を密封したまま硬化養生をする。
(5) (1)から(4)まで以外は,(c)(1),(4)から(7)まで及び(10)による。
(e) 機械式エポキシ樹脂注入工法
(1) 注入口間隔は,特記による。
注入位置をスケール等で測定し,チョーク等で位置のマーキングを行う。
(2) 注入口を設けるため,注入口位置にテープやゴムパッキン等を取り付ける。
注入口になる箇所が目詰まりしている場合は,サンダーやドリル等を用いて注入口を確保する。
(3) エポキシ樹脂の主剤と硬化剤を注入機の所定の箇所に別々に入れ,注入機のノズルを注入口に押し当てて,エポキシ樹脂を注入する。
(4) (1)から(3)まで以外は,(c)(1),(4)から(6)まで及び(10)並びに(d)(4)による。
(f) 確認
コア抜取りによるひび割れ部の注入状況の確認は,次により,適用は特記による。
なお,確認結果を監督職員に提出する。
(ⅰ) 抜取り個数は,特記による。
特記がなければ長さ 500mごと及びその端数につき1個のコアを採取する。
(ⅱ) コアの形状は,径50mm,深さ 70mmとする。
(ⅲ) 抜取り部分の補修方法は,特記による。
国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版(H28.6 一部改定)の複製です。
元の標準仕様書は、↓ こちらからダウンロードできます。
官庁営繕:公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版 - 国土交通省
なお、元となる標準仕様書の改定周期は3年となっています。
次は平成31年版(または新元号元年版)になると思いますが、最新版が発行されたら、そちらを参照してください。
元の標準仕様書は、↓ こちらからダウンロードできます。
官庁営繕:公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版 - 国土交通省
なお、元となる標準仕様書の改定周期は3年となっています。
次は平成31年版(または新元号元年版)になると思いますが、最新版が発行されたら、そちらを参照してください。
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