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4章外壁改修工事 4節モルタル塗り仕上げ外壁の改修 4.4.10アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法(改修標準仕様書(建築)H28)

国土交通省 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版

4章 外壁改修工事
 4節 モルタル塗り仕上げ外壁の改修

4.4.10 アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法

(a) 浮き部分に対するアンカーピン本数は,特記による。
特記がなければ,一般部分は16 本/㎡,指定部分 (見上げ面,ひさしのはな,まぐさ隅角部分等をいう。) は 25本/㎡とする。
ただし,浮き面積が1㎡以下の場合は,図 4.4.1に示す標準配置グリッドをあてはめた最大本数程度とする。
また,狭幅部 (幅200mm以下で帯状にはく離している幅の狭い箇所) には,幅中央に5本/mとする。
図 4.4.1 標準配置グリッド

(b) アンカーピン固定部の穿孔は,コンクリート用ドリルを用い,使用するアンカーピンの直径より約1~2mm大きい直径とし,壁面に対し直角に穿孔する。
穿孔は,マーキングに従って行い,構造体コンクリート中に30mm程度の深さに達するまで行う。

(c) 穿孔後は,孔内をブラシ等で清掃後,圧搾空気,吸引機等で接着の妨げとなる切粉等を除去する。

(d) 穿孔内の乾燥状態を確認し,湿潤状態のときは,監督職員と協議を行う。

(e) 穿孔部の浮き代を確認し,(g)による充填量に疑義がある場合又は著しい浮きが確認された場合は,監督職員と協議を行う。

(f) アンカーピン固定用エポキシ樹脂は製造所の仕様により,均一になるまで混練りする。

(g) アンカーピン固定用エポキシ樹脂を手動式注入器を用い,アンカーピン固定部の最深部から徐々に充填する。
充填量は,特記による。
特記がなければ挿入孔1箇所当たり 25mLとする。

(h) 挿入に先立ち,適切な長さのアンカーピンのネジ切り部分にアンカーピン固定用エポキシ樹脂を塗布してから,気泡の巻込みに注意して挿入する。

(i) アンカーピンを挿入孔最深部まで挿入し,目立たぬ色のパテ状エポキシ樹脂等で仕上げる。

(j) アンカーピン固定部は,夏期では 15時間程度,冬期では24時間程度,衝撃を与えないようにし,降雨等からも養生を行う。

(k) 注入部以外に付着した材料は,適切な方法で除去し,清掃する。

(l) 確認
アンカーピン固定部のエポキシ樹脂の広がり,固着状況について全数テストハンマーの打診により確認を行い,その結果を監督職員に提出する。

国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版(H28.6 一部改定)の複製です。

元の標準仕様書は、↓ こちらからダウンロードできます。
 官庁営繕:公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版 - 国土交通省

なお、元となる標準仕様書の改定周期は3年となっています。
次は平成31年版(または新元号元年版)になると思いますが、最新版が発行されたら、そちらを参照してください。

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