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4章外壁改修工事 6節塗り仕上げ外壁等の改修 4.6.3既存塗膜等の除去,下地処理及び下地調整(改修標準仕様書(建築)H28)

国土交通省 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版

4章 外壁改修工事
 6節 塗り仕上げ外壁等の改修

4.6.3 既存塗膜等の除去,下地処理及び下地調整

(a) 既存塗膜の劣化部の除去,下地処理及び下地調整の工法は次により,適用は特記による。
 (1) サンダー工法
 (2) 高圧水洗工法
 (3) 塗膜はく離剤工法
 (4) 水洗い工法

(b) 下地調整で,下地調整塗材に代えてポリマーセメントモルタルを使用する場合は,特記による。

(c) サンダー工法
 (1) 工程は表 4.6.2により,処理範囲は特記による。
  特記がなければ既存仕上げ面全体とする。
表 4.6.2 サンダー工法

 (2) 高圧水洗機は,粉化物,付着物等の除去に適したものとする。

(d) 高圧水洗工法
 (1) 工程は表 4.6.3により,処理範囲は特記による。
  特記がなければ既存仕上げ面全体とする。
表 4.6.3 高圧水洗工法

 (2) 高圧水洗機の加圧力は,コンクリート表面及び既存塗膜の付着強度により異なるため,試験施工を行い監督職員の承諾を受ける。
 (3) 高圧水洗機を使用し,既存塗膜を除去する場合は,専門的な知識を有する技術者の施工とする。
  なお,高圧水による事故の防止に努める。
 (4) 床版下及び厚付け仕上塗材仕上等の場合は,工程3を省略する。

(e) 塗膜はく離剤工法
 (1) 工程は表 4.6.4により,処理範囲は特記による。
  特記がなければ既存仕上げ面全体とする。
表 4.6.4 塗膜はく離剤工法

 (2) 塗膜はく離剤は,試験施工を行い,監督職員の承諾を受ける。
 (3) 塗膜はく離剤を使用し,既存塗膜を除去する場合は,はく離剤等が残り,新規塗膜に影響を与えることのないよう除去する。
 (4) 床版下及び厚付け仕上塗材仕上等の場合は,工程4を省略する。

(f) 水洗い工法
 (1) 工程は表 4.6.5により,処理範囲は特記による。
  特記がなければ(c)から(e)までの処理範囲以外の既存仕上面全面とする。
表 4.6.5 水洗い工法

 (2) 水洗いで,デッキブラシによる水洗いに代えて高圧水洗機を使用する場合は,粉化物・付着物等の除去に適した加圧力のあるものとし,監督職員の承諾を受ける。

(g) モルタル下地の仕上げは表4.6.6 により,仕上塗材の種類に応じた○印の仕上げとする。
表 4.6.6 仕上塗材の種類に応じたモルタル下地の仕上げ


(h) ALCパネルの場合は,欠け,穴等は,ALCパネル製造所の指定する補修用モルタル (既調合のもの) で平滑にする。

(i) 押出成形セメント板の場合は,欠け,表面の傷等を押出成形セメント板製造所の指定する補修材料で平滑にする。

国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版(H28.6 一部改定)の複製です。

元の標準仕様書は、↓ こちらからダウンロードできます。
 官庁営繕:公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版 - 国土交通省

なお、元となる標準仕様書の改定周期は3年となっています。
次は平成31年版(または新元号元年版)になると思いますが、最新版が発行されたら、そちらを参照してください。

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