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5章建具改修工事 2節アルミニウム製建具 5.2.5工法(改修標準仕様書(建築)H28)

国土交通省 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版

5章 建具改修工事
 2節 アルミニウム製建具

5.2.5 工法 

(a) 加工及び組立
(1) 枠,くつずり,水切り板等のアンカーは,建具に相応したものとし,両端から逃げた位置から,間隔 500mm以下に取り付ける。
(2) 雨水浸入のおそれのある接合部には,その箇所に相応したシーリング材又は止水材を用いて漏水を防ぐ。
(3) 水切り板,ぜん板等は,特記による。
(4) 水切り板と下枠との取合いには,建具枠回りと同一のシーリング材を用いる。
(5) 枠及び戸の付属部品の取り付く個所には,必要な補強を行う。

(b) 取付け
(1) かぶせ工法の場合は次による。
 (ⅰ) 既存枠は,新規に取り付けた建具に対して十分な耐力があること。
  十分な耐力が期待できない場合は,補強板,あと施工アンカー等の併用について監督職員と協議する。
 (ⅱ) 既存枠の錆及び塗料の浮き部などは,ワイヤブラシなどで清掃し,日本塗料工業会規格JPMS 28(一液形変性エポキシ樹脂さび止めペイント)による塗料を1回塗りする。
 (ⅲ) 既存枠へ新規に建具を取り付ける場合は,原則として小ねじ留めとし,留め付けは,端部は 100mm以下,中間の留め付け間隔は400mm以下とする。
  やむを得ず溶接留めとする場合は,監督職員と協議し,溶接スラグを取り除き,溶接部分には,JPMS 28 による塗料を1回塗りする。
 (ⅳ) 既存枠と新規枠内に水が溜まらないように処置する。

(2) 撤去工法及び新規に設ける場合は次による。
 (ⅰ) できるだけ内外装を傷めないように既存建具を撤去する。
 (ⅱ) 鉄筋コンクリート造下地へ新規に建具を取り付ける場合は,次による。
  ① 構造体コンクリートにあと施工アンカーを固着する。
  ② くさびかい等により仮留め後,サッシアンカーをコンクリートに固定されたあと施工アンカーに溶接又はサッシアンカーをコンクリートに固定された下地金物にねじ等で留め付ける。
  ③ くさび等を撤去し,躯体と枠との間には,モルタルを充填する。
   この場合,必要に応じて切ばり等を行う。
   ただし,屋内で,水掛り部分以外にあっては,くさびを残したままモルタルを充填することができる。
  ④ くつずり,下枠等のモルタル充填の困難な箇所は,あらかじめ裏面に鉄線等を取り付けておき,モルタル詰めを行ったのちに取り付ける。
 (ⅲ) 鉄骨下地へ新規に建具を取り付ける場合は,建具枠の四周において,鉄骨下地との間にくさび,平板等をはさみ込んで仮固定後,溶接,小ねじ留め等とする。
  なお,溶接箇所は JPMS 28による塗料を1回塗りする。

国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版(H28.6 一部改定)の複製です。

元の標準仕様書は、↓ こちらからダウンロードできます。
 官庁営繕:公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版 - 国土交通省

なお、元となる標準仕様書の改定周期は3年となっています。
次は平成31年版(または新元号元年版)になると思いますが、最新版が発行されたら、そちらを参照してください。

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