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6章内装改修工事 5節木下地等 6.5.2木材(改修標準仕様書(建築)H28)

国土交通省 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版

6章 内装改修工事
 5節 木下地等

6.5.2 木材

(a) 一般事項
(1) 木材及び合板は,品質等を記録した出荷証明書を,監督職員に提出する。
(2) 含水率
 (ⅰ) 木材の含水率は,特記による。
  特記がなければ,表6.5.2により,種別はA種とする。
表 6.5.2 木材の含水率

 (ⅱ) 現場における含水率の測定は,電気抵抗式水分計又は高周波水分計による。

(b) 製材
(1) 「製材の日本農林規格」による製材は,次により,適用は,特記による。
 (ⅰ) 下地用針葉樹製材
  下地用針葉樹製材は,「製材の日本農林規格」第7条「下地用製材の規格」により,乾燥処理を施した木材とし,樹種,寸法,等級,形状 (板類耳付・押角) 及び含水率は,特記による。
  特記がなければ,等級は2級とする。
 (ⅱ) 造作用針葉樹製材
  造作用針葉樹製材は,「製材の日本農林規格」第4条「造作用製材の規格」により,乾燥処理を施した木材とし,樹種,寸法,等級,形状 (板類・角類) 及び含水率は,特記による。
  特記がなければ,板類における等級は,枠,額縁,敷居,かもい,かまちの類の見え掛り面は上小節,それ以外は小節以上とする。
 (ⅲ) 広葉樹製材
  広葉樹製材は,「製材の日本農林規格」第8条「広葉樹製材の規格」により,乾燥処理を施した木材とし,樹種,寸法,等級,形状 (耳付材の有無) 及び含水率は,特記による。
  特記がなければ,等級は1等,含水率は10%以下とする。

(2) 「製材の日本農林規格」以外の製材は,次により,適用は特記による。
 (ⅰ) 下地,造作及び仕上げに用いる製材は乾燥処理を施した木材とし,樹種,寸法,材面の品質,防虫処理,難燃処理及び含水率は,特記による。
 (ⅱ) 目視による材の欠点がないことを全数確認し,報告書を監督職員に提出する。
 (ⅲ) 造作材の品質
  造作材の材面の品質の基準は表 6.5.3 により,種別は特記による。
  特記がなければ,A種とする。
表 6.5.3 造作材の材面の品質の基準


(3) 樹種
 (ⅰ) 樹種は,特記による。
  なお,特記がなければ,表6.5.4 の代用樹種を使用することができる。
表 6.5.4 代用樹種

 (ⅱ) 下地材の継手の添え板は,下地材と同材とする。
 (ⅲ) 木れんが,くさび類は,ひのきとし,込み栓等は,かし,けやきの類の広葉樹とする。

(c) 造作用集成材
造作用集成材は,次により,適用は特記による。
なお,ホルムアルデヒド放散量等は,特記による。
特記がなければ,「F☆☆☆☆」又はホルムアルデヒド放散量表示がない場合は,塗装していないものにあっては「非ホルムアルデヒド系接着剤使用」,塗装したものにあっては「非ホルムアルデヒド系接着剤及びホルムアルデヒドを放散しない塗料使用」とする。
(ⅰ) 「集成材の日本農林規格」による造作用集成材は,次により,適用は特記による。
 ① 造作用集成材
  造作用集成材は,「集成材の日本農林規格」 第3条「造作用集成材の規格」により,樹種,寸法及び見付け材面の等級は,特記による。
  特記がなければ,見付け材面の品質は1等とする。
 ② 化粧ばり造作用集成材
  化粧ばり造作用集成材は,「集成材の日本農林規格」 第4条「化粧ばり造作用集成材の規格」により,樹種 (化粧薄板・芯材) ,寸法,化粧薄板の厚さ及び見付け材面の等級は,特記による。
  特記がなければ,見付け材面の品質は1等とする。
 ③ 化粧ばり構造用集成柱
  化粧ばり構造用集成柱は,「集成材の日本農林規格」第6 条「化粧ばり構造用集成柱の規格」により,樹種 (化粧薄板・芯材) ,寸法及び化粧薄板の厚さは特記による。

(ⅱ) 「集成材の日本農林規格」以外の造作用集成材
 ① 造作用集成材
  造作用集成材の樹種,寸法,見付け材面の品質  (欠け及びきず,腐れ,割れ,逆目(仕上材に限る。),補修その他加工時の欠点) 及び含水率は,特記による。
  特記がなければ,含水率は15%以下とする。
 ② 化粧ばり造作用集成材
  化粧ばり造作用集成材の樹種 (化粧薄板・芯材) ,寸法,化粧薄板の厚さ,見付け材面の品質 (節(節を化粧の目的としたものを除く。),やにつぼ等,欠け及びきず,腐れ,割れ,変色及び汚染,穴,逆目,ふくれ等,はぎ目の透き,色調及び木理の不整,補修その他の欠点) 及び含水率は,特記による。
  特記がなければ,含水率は15%以下とする。
 ③ 化粧ばり構造用集成柱
  化粧ばり構造用集成柱の樹種 (化粧薄板・芯材) ,寸法,見付け材面の品質(節,やにつぼ等,欠け及びきず,腐れ,割れ,変色及び汚染,穴,逆目,ふくれ等,色調及び木
理の不整,補修その他の欠点),化粧薄板の厚さ及び含水率は,特記による。
  特記がなければ,含水率は15%以下とする。
 ④ 目視による材の欠点がないことを全数確認し,報告書を監督職員に提出する。

(d) 造作用単板積層材 
造作用単板積層材は,次により,適用は特記による。
なお,ホルムアルデヒド放散量等は,特記による。
特記がなければ,「F☆☆☆☆」又はホルムアルデヒド放散量表示がない場合は,塗装していないものにあっては「非ホルムアルデヒド系接着剤使用」,塗装したものにあっては「非ホルムアルデヒド系接着剤及びホルムアルデヒドを放散しない塗料使用」とする。
(ⅰ) 「単板積層材の日本農林規格」による造作用単板積層材
 「単板積層材の日本農林規格」第3条「造作用単板積層材の規格」により,厚さ,表面の品質 (表面の化粧加工の有無,表面の化粧加工なしの場合は等級について,表面の化粧加工の場合は,天然木化粧加工・塗装加工について) 及び防虫処理は,特記による。

(ⅱ) 「単板積層材の日本農林規格」以外の造作用単板積層材
 造作用単板積層材の厚さ,表面の品質 (表面の化粧加工の有無,表面の化粧加工なしの場合は,生き節又は死に節,抜け節又は穴,入り皮,やにつぼ,割れ欠け,欠点について,表面の化粧加工の場合は,天然木化粧加工・塗装加工について) 含水率及び防虫処理は,特記による。
 特記がなければ,含水率は14%以下とする。
 なお,目視による材の欠点がないことを全数確認し,報告書を監督職員に提出する。

(e) 床張り用合板等 
合板等は,次により,適用は特記による。
なお,ホルムアルデヒド放散量等は,特記による。
特記がなければ,「F☆☆☆☆」又はホルムアルデヒド放散量表示がない場合は,塗装していないものにあっては「非ホルムアルデヒド系接着剤使用」,塗装したものにあっては「非ホルムアルデヒド系接着剤及びホルムアルデヒドを放散しない塗料使用」,化粧加工したものにあっては「非ホルムアルデヒド系接着剤及びホルムアルデヒドを放散しない材料使用」とする。
(ⅰ) 普通合板は,「合板の日本農林規格」第4条「普通合板の規格」により,厚さ,表板の樹種名,接着の程度及び板面の品質は,特記による。
 特記がなければ,厚さ 5.5 ㎜,接着の程度は1類,板面の品質は,広葉樹にあっては2等以上,針葉樹にあってはC-D以上とする。
 また,屋内の湿潤状態となる場所に使用する場合は,接着の程度を1類とする。
 なお,防虫処理を行う場合は,特記による。

(ⅱ) 構造用合板は,「合板の日本農林規格」第6条「構造用合板の規格」により,等級,表板の樹種名,接着の程度,板面の品質及び厚さは,特記による。
 特記がなければ,厚さ 12㎜,接着の程度は1類,等級は2級以上,板面の品質はC-D以上とする。
 また,屋内の常時湿潤状態となる場所に使用する場合は,接着の程度を特類とする。
 なお,防虫処理及び強度等級を指定する場合は,特記による。

(ⅲ) パーティクルボードは,JIS A 5908 (パーティクルボード) により,表裏面の状態による区分,曲げ強さによる区分,接着剤による区分,難燃性による区分及び厚さは,特記による。
 特記がなければ,厚さ 15mm ,13Pタイプ又は 13Mタイプとする。

(ⅳ) 構造用パネル
 構造用パネルは,「構造用パネルの日本農林規格」により,等級及び厚さは,特記に
よる。

国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版(H28.6 一部改定)の複製です。

元の標準仕様書は、↓ こちらからダウンロードできます。
 官庁営繕:公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版 - 国土交通省

なお、元となる標準仕様書の改定周期は3年となっています。
次は平成31年版(または新元号元年版)になると思いますが、最新版が発行されたら、そちらを参照してください。

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