スキップしてメイン コンテンツに移動

4章外壁改修工事 3節コンクリート打放し仕上げ外壁の改修 4.3.5Uカットシール材充填工法(改修標準仕様書(建築)H28)

国土交通省 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版

4章 外壁改修工事
 3節 コンクリート打放し仕上げ外壁の改修

4.3.5 Uカットシール材充填工法 

(a) プライマーの塗布及び充填時に被着体が5℃以下又は 50℃以上になるおそれのある場合は,作業を中止する。
やむを得ず作業を行う場合は,仮囲い,シート覆い等による保温又は遮熱を行うなどの措置をとり,作業を行うことができる。

(b) シール材の仕上り状態及び硬化状態を目視及び指触により確認する。

(c) ひび割れ部の処置は,次による。
 (1) ひび割れ部に沿って電動カッター等を用いて幅10mm 程度,深さ 10~15mm 程度にU字型の溝を設ける。
 (2) Uカット溝内部に付着している切片,粉じん等は,ワイヤーブラシ,はけ等で除去する。
 (3) 被着体に適したプライマーを溝内部に塗残しのないよう均一に塗布する。
 (4) プライマー塗布後,ごみ,ほこり等が付着した場合又は当日充填ができない場合は再清掃し,プライマーを再塗布する。

(d) 充填
 (1) シーリング材を充填する場合
  (ⅰ) シーリング材を隅々まで行きわたるようにコーキングガンのノズルをUカット溝に当て,加圧しながら空隙,打残しがないように充填し,へらで押え下地と密着させて表面を平滑に仕上げる。
  (ⅱ) 2成分形シーリング材は,製造所の指定する配合により,可使時間に見合った量を,練り混ぜて使用する。
  (ⅲ) 2成分形シーリング材を用いて充填する場合は,1組の作業班が1日に行った施工箇所を1ロットとして,各ロットごとにサンプリングを行う。
   なお,サンプリング試料は,整理して監督職員に提出する。
  (ⅳ) 特記により,シーリング材のうえにポリマーセメントモルタルを充填する場合は,次による。
   ① シーリング材は,コンクリート表面から3~5mm程度低めに充填し,充填後は,へらで押え,下地と密着させて表面を落とし仕上げとする。
   ② ポリマーセメントモルタルをコンクリート表面に合わせて平滑に塗り込む。
  (ⅴ) シーリング材の試験は,3.7.8[シーリング材の試験]による。

 (2) 可とう性エポキシ樹脂を充填する場合
  (ⅰ) 可とう性エポキシ樹脂を入れたコーキングガンのノズルをUカット溝に当て充填する。
   充填後は,へらで押え,下地と密着させて表面を平滑に仕上げる。
   なお,補修部の上に仕上塗材,塗料等を施工する場合は,充填後,可とう性エポキシ樹脂が硬化しないうちに,その表面にけい砂を散布する。
  (ⅱ) 可とう性エポキシ樹脂は,製造所の仕様により,均一になるまで混練りする。

(e) 養生及び清掃
 (1) シール材が硬化するまでは汚損等のないようにするとともに降雨等からも養生する。
 (2) 充填部以外に,付着した汚れ等を適切な方法で除去し,清掃する。

国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版(H28.6 一部改定)の複製です。

元の標準仕様書は、↓ こちらからダウンロードできます。
 官庁営繕:公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版 - 国土交通省

なお、元となる標準仕様書の改定周期は3年となっています。
次は平成31年版(または新元号元年版)になると思いますが、最新版が発行されたら、そちらを参照してください。

コメント

共有する


関連コンテンツ