スキップしてメイン コンテンツに移動

4章外壁改修工事 4節モルタル塗り仕上げ外壁の改修 4.4.13注入口付アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法(改修標準仕様書(建築)H28)

国土交通省 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版

4章 外壁改修工事
 4節 モルタル塗り仕上げ外壁の改修

4.4.13 注入口付アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法

(a) 浮き部分の補修に使用する注入口付アンカーピンの本数は,特記による。
特記がなければ一般部分は9本/㎡,指定部分 (見上げ面,ひさしのはな,まぐさ隅角部分等をいう。) は16本/㎡とする。
ただし,浮き面積が1㎡以下の場合は図4.4.3 に示す標準グリッドを当てはめた最大本数程度とする。
また,狭幅部 (幅 200mm 以下で帯状にはく離している幅の狭い箇所) には,幅中央に5本/mとする。
図 4.4.3 標準配置グリッド


(b) 注入口付アンカーピンを挿入する孔の穿孔は,コンクリート用振動ドリルを用い,同ドリル径は注入口付アンカーピンの製造所の仕様による。
穿孔は,壁面に対し直角に行い,マーキングに従って構造体コンクリート中に 20mm 以上の深さに達するまで行う。

(c) 穿孔後は,孔内をブラシ等で清掃後,圧搾空気,吸引機等で接着の妨げとなる切粉等を除去する。

(d) 穿孔内の乾燥状況を確認し,湿潤状態の時は監督職員と協議を行う。

(e) 穿孔部の浮き代を確認し,(i)による充填量に疑義がある場合又は著しい浮きが確認された場合は,監督職員と協議を行う。

(f) 使用する注入口付アンカーピンの長さは,モルタルの厚みに+20mm以上とする。

(g) 注入口付アンカーピンを孔に挿入し,ハンマーで軽く叩いてモルタルの面まで打ち込んだ後,専用の打込み工具で先端の開脚部を拡張し,注入口付アンカーピンを固着する。

(h) 注入するエポキシ樹脂は,製造所の仕様により,均一になるまで混練りする。

(i) 注入用エポキシ樹脂を手動式注入器を用い,注入口から徐々に充填する。
充填量は,特記による。
特記がなければ注入口1箇所当たり25mLとする。

(j) 注入口は目立たぬ色のパテ状エポキシ樹脂等で仕上げる。

(k) 注入部以外に付着した材料は,適切な方法で除去し,清掃する。

(l) 確認は,4.4.10(l)による。

国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版(H28.6 一部改定)の複製です。

元の標準仕様書は、↓ こちらからダウンロードできます。
 官庁営繕:公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版 - 国土交通省

なお、元となる標準仕様書の改定周期は3年となっています。
次は平成31年版(または新元号元年版)になると思いますが、最新版が発行されたら、そちらを参照してください。

コメント

共有する


関連コンテンツ