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6章内装改修工事 8節ビニル床シート、ビニル床タイル及びゴム床タイル張り 6.8.3工法(改修標準仕様書(建築)H28)

国土交通省 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版

6章 内装改修工事
 8節 ビニル床シート、ビニル床タイル及びゴム床タイル張り

6.8.3 工法 

(a) 下 地 
(1) モルタル塗り下地は,6.15.6(b)により施工後14日以上乾燥したものとする。
なお,張付けに先立ち下地表面の傷等のへこみは,ポリマーセメントペースト,ポリマーセメントモルタル等により補修を行い,突起等はサンダー掛け等を行い,平滑にする。
(2) 木造下地は,表6.5.10による。
(3) (1)及び(2)以外の下地の工法は,特記による。

(b) ビニル床シート張り 
(1) ビニル床シートは,張付けに先立ち,仮敷きを行い,巻きぐせを取る。

(2) 本敷き及び張付け
 (ⅰ) 施工に先立ち,下地面の清掃を行ったのち,はぎ目,継手,出入口際,柱付き等は,隙間のないように切込みを行う。
 (ⅱ) 張付けは,接着剤を所定のくし目ごてを用い,下地面へ平均に塗布し,また,必要に応じて裏面にも塗布し,空気だまり,不陸,目違い等のないように,べた張りとする。
 (ⅲ) 張付け後は,表面に出た余分な接着剤をふき取り,ローラー掛け等の適切な方法で圧着し,必要に応じて,押縁留めをして養生を行う。

(3) 熱溶接工法は次により,適用は特記による。
 (ⅰ) ビニル床シート張付け後,接着剤が硬化したのを見計らい,はぎ目及び継目の溝切りを溝切りカッター等を用いて行う。
 (ⅱ) 溝は,V字形又はU字形とし,均一な幅に床シート厚さの2/3程度まで溝切りする。
 (ⅲ) 溶接は,熱溶接機を用いて,ビニル床シートと溶接棒を同時に溶融し,余盛りができる程度に加圧しながら行う。
 (ⅳ) 溶接完了後,溶接部が完全に冷却したのち,余盛りを削り取り,平滑にする。

(4) 表面仕上げは,接着剤の硬化後,全面を水ぶき清掃し,乾燥後は,ビニル床シート製造所の指定する樹脂ワックスを用いてつや出しを行う。

(c) ビニル床タイル及びゴム床タイル張り 
(1) 張付けは,下地面の清掃を行ったのち,接着剤を所定のくし目ごてを用い下地面の全面に平均に塗布し,目地の通りよく,出入口際,柱付き等は,隙間のないように張り付け,適切な方法で下地面に圧着し,接着剤が硬化するまで養生を行う。
 なお,ゴム床タイルでゴム系溶剤形接着剤を用いる場合は,接着剤を下地及びタイル裏面に塗布し指触乾燥後,張り付ける。

(2) 表面仕上げは,(b)(4)による。
 ただし,天然ゴム系のゴム床タイルの場合は,湿潤なのこくず等を散布し,ポリッシャーを用いて清掃後,つや出しを行う。

国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版(H28.6 一部改定)の複製です。

元の標準仕様書は、↓ こちらからダウンロードできます。
 官庁営繕:公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版 - 国土交通省

なお、元となる標準仕様書の改定周期は3年となっています。
次は平成31年版(または新元号元年版)になると思いますが、最新版が発行されたら、そちらを参照してください。

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