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3章防水改修工事 7節シーリング 3.7.4シーリング充填工法(改修標準仕様書(建築)H28)

国土交通省 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版

3章 防水改修工事
 7節 シーリング

3.7.4 シーリング充填工法 

(a) 一般事項
(1) 降雨,多湿等により結露のおそれがある場合は,作業を中止する。

(2) プライマーの塗布及び充填時に被着体が,5℃以下又は 50℃以上になるおそれのある場合は,作業を中止する。
 やむを得ず作業を行う場合は,仮囲い,シート覆い等による保温又は遮熱を行うなどの必要な措置をとり,作業を行うことができる。

(3) 充填は,原則として吹付け等の仕上げ前に行う。
 仕上げ後に充填する場合には,目地周囲を養生し,はみ出さないように行う。

(b) 下地処理 
(1) 下地が十分乾燥したのち,油分,じんあい,モルタル,塗料等の付着物及び金属部の錆を除去して清掃する。
 清掃は,素地や仕上材の材種に応じて研磨剤入りナイロン不織布掛け,サンドペーパー掛け,ケレン等を行う。

(2) 目地深さがシーリング材の寸法より深い場合は,バックアップ材を装着し,所要の深さが得られるようにする。

(3) 目地深さが所要の寸法の場合は,目地底にボンドブレーカーを用いて二面接着とする。
 ただし,動きの小さい打継ぎ目地,ひび割れ誘発目地,建具枠回り等の場合は,三面接着とすることができる。

(c) プライマー塗り 
プライマーは,下地処理後,被着体に適したものを塗残しのないよう均一に塗布する。

(d) 充 填 
(1) 充填は,プライマー塗布後,シーリング材製造所の指定する時間内に行う。

(2) プライマー塗布後,ごみ,ほこり等が付着した場合又は当日充填ができない場合は,再清掃し,プライマーを再塗布する。

(3) 2成分形シーリング材は,製造所の指定する配合により練り混ぜて,可使時間内に使用する。
 また,練り混ぜたシーリング材は,1組の作業班が1日に行った施工箇所を1ロットとして,各ロットごとにサンプリングを行い,サンプリング試料を整理して監督職員に提出する。

(4) 充填用のガンのノズルは,目地幅に適したものを使用し,隅々まで行きわたるように加圧しながら充填する。

(5) 充填後は,へらで押さえ,下地と密着させて表面を平滑に仕上げる。

(6) 目地には,必要に応じて,養生テープを張り,へら押えののち,直ちに取り除く。

(7) 目地への打始めは,原則として,目地の交差部又は角部から行い,隙間,打残し,気泡等が入らないよう目地の隅々まで充填する。 
 なお,打継ぎ箇所は,目地の交差部及び角部を避けてそぎ継ぎとする。

(8) 充填箇所以外の部分に付着したシーリング材は,直ちに取り除く。
 ただし,シリコーン系シーリング材は,硬化後に取り除く。

(e) 養 生 
じんあいの付着,汚損等のおそれのある場合は,必要に応じて,養生を行う。

(f) 外部シーリングの施工後の確認は,次による。
(1) 目地に対して正しく充填されていることを目視で確認する。
(2) シーリング材の硬化及び接着状態を指触等で確認する。
(3) (1)及び(2)の結果,不具合があった場合は,監督職員と協議を行う。

国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版(H28.6 一部改定)の複製です。

元の標準仕様書は、↓ こちらからダウンロードできます。
 官庁営繕:公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版 - 国土交通省

なお、元となる標準仕様書の改定周期は3年となっています。
次は平成31年版(または新元号元年版)になると思いますが、最新版が発行されたら、そちらを参照してください。

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