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6章内装改修工事 13節せっこうボードその他ボード及び合板張り 6.13.3工法(改修標準仕様書(建築)H28)

国土交通省 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版

6章 内装改修工事
 13節 せっこうボードその他ボード及び合板張り

6.13.3 工法

(a) 下地は次により,その適用は特記による。
 (1) 軽量鉄骨下地は,6節及び7節による。
 (2) 木造下地は5節による。
 (3) (1)及び(2)以外の下地は,特記による。

(b) 壁のボード類で上張りの場合は,縦張りとし,原則として,水平方向には継手を設けない。

(c) ボード類,合板等の張付けは,目地通りよく,不陸,目違い等のないように行う。

(d) 寒冷期に接着剤を用いて施工する場合は,6.8.4による。

(e) ボード類,合板等の張付け
 (1) ボード類を下地材に直接張り付ける場合の留付け用小ねじ類の間隔は,表 6.13.2 による。
表 6.13.2 ボード類の留付け間隔

 (2) ボード類を下地張りの上に張る場合は,接着剤を主とし,必要に応じて小ねじ,タッカーによるステープル等を併用して張り付ける。
 (3) 合板類の張付けは,表 6.13.3により,種別は特記による。
  特記がなければ,B種とする。
表 6.13.3 合板類の張付け


(f) せっこうボードのせっこう系直張り用接着材による直張り工法
 (1) コンクリート等の下地は,せっこう系直張り用接着材の製造所が指定するプライマーで処理し,乾燥させたものとし,表面を接着に支障がないよう清掃する。
 (2) 直張り用接着材の間隔は,表 6.13.4 による。
表 6.13.4 直張り用接着材の間隔

 (3) 直張り用接着材の盛上げ高さは,仕上げ厚さの2倍以上とする。
 (4) 断熱材下地の場合は,せっこう系直張り用接着材の製造所が指定するプライマーを,処理後,直張り用接着材を下地に下こすりをして,こて圧をかけたのち,直ちに所定の高さに直張り用接着材を塗り付ける。
  なお,吹付け硬質ウレタンフォーム下地に直張り用接着材を施工する場合は,施工に先立ち,吹付け硬質ウレタンフォーム下地とプライマーの接着力を確認する。
 (5) 張付けは,せっこうボードの表面を定規でたたきながら,上下左右の調整をして行う。
 (6) せっこうボード表面に仕上げを行う場合は,せっこうボード張付け後,仕上材に通気性のある場合で7日以上,通気性のない場合で 20日以上放置し,直張り用接着材が乾燥し,仕上げに支障のないことを確認してから,仕上げを行う。
 (7) 寒冷期の施工は,6.8.4による。

(g) せっこうボードの目地工法等
 (1) せっこうボードの目地工法の種類は表6.13.5により,適用は特記による。
表6.13.5 目地工法の種類とせっこうボードのエッジの種類


 (2) 継目処理工法
  (ⅰ) ボードへり折り面どうしの継目の処理
   ① 下塗り及びテープ張り
    継目部分の溝 (テーパー部分) にジョイントコンパウンドをむらなく塗り付けた上に,直ちにジョイントテープを張り,ジョイントテープの端や小穴からはみ出た余分のジョイントコンパウンドは,しごき押さえる。
    なお,グラスメッシュテープを使用する場合は,ジョイントコンパウンドの下塗りを省略とすることができる。
   ② 中塗り
    下塗りが乾燥したのち,ジョイントテープが完全に覆われるように,また,ボード面と平らになるように,幅150mm程度に薄くジョイントコンパウンドを塗り広げる。
   ③ 上塗り
    中塗りの乾燥を確認後,むらを直すように薄くジョイントコンパウンドを塗り,幅 200~250mm 程度に塗り広げて平滑にし,乾燥後,軽く研磨紙ずりをして,更に平滑に仕上げる。

  (ⅱ) 切断面どうしの継目の処理は,切断面のボード用原紙表面を軽く面取りのうえ突き付けとし,(2)(ⅰ)に準じて行う。
   ただし,ジョイントコンパウンドはできるだけ薄く,中塗りは幅400~500mm程度,上塗りは幅500~600mm程度に塗り広げる。

  (ⅲ) 出・入隅部の処理は,出隅部には,コーナー保護金物等を使用し,また,入隅部には,ジョイントテープを2つに折ってL形にコーナーに当て,(2)(ⅰ)①及び②に準じて行う。

 (3) 突付け工法
  ボードへり折り面どうしを突き合わせて張る。

 (4) 目透し工法
  ボードへり折り面どうしを,継目に底目地をとり,隙間をあけて張る。

 (5) その他部分の処理は,次による。
  (ⅰ) 留め付けた釘や小ねじ等の頭のくぼみは,ジョイントコンパウンドをせっこうボード面と平らになるように塗り付け,平滑に仕上げる。
  (ⅱ) せっこうボード張りの四周部,設備器具との取り合い部等の隙間には,適切な充填材を充填する。

国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版(H28.6 一部改定)の複製です。

元の標準仕様書は、↓ こちらからダウンロードできます。
 官庁営繕:公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成28年版 - 国土交通省

なお、元となる標準仕様書の改定周期は3年となっています。
次は平成31年版(または新元号元年版)になると思いますが、最新版が発行されたら、そちらを参照してください。

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